週刊文春が中居正広氏、フジテレビのX子さんとのトラブルの報道に対して、重大な誤りをおかした。
誤)事件当日の会食についてX子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた
正)X子さんは「中居さんに誘われた」「A氏がセッティングしている会の”延長”と認識していた
それに対して、文春側は修正して文面での謝罪を行った。
ふざけるのも大概にしろと言いたい。
フジテレビ幹部は関係ないわけで、これに対してフジテレビジョンはたいへんなる損害を受けているし、元フジテレビ社員と示談が成立した中居正広氏は仕事を失っている。(芸能界引退=仕事をなくする)
中居正広氏がした行為は、人道的に問題があったとしても、示談が成立しているのであるから、その事実を知らない限り誰も責めることはできない。
いま氏を責めているのは憶測以外の何物でないのと、もしX子さんがリークをしたのであれば、示談の条件を無視したことになり問題である。
◇
フジテレビに問題があるのであれば、中居正広氏からなんらかの「被害」を受けたことを会社の人間は知っていたというのに、なんの調査もしないで中居正広氏をテレビ番組に出演させ続けたことである。
これは、フジテレビにしかできなかったことであり、港社長が個人情報は・・・といいながら、退職時期を言ってしまったその被害者を、会社として守るべきことがあるのなら、それができなかった会社には大きな問題がある。
そう考えると、あの10時間以上にわたった記者会見はいったいなんだったのか?という話になる。
そもそもがA氏は今回の事件に関与していないのであるから、馬鹿みたいに粘着した記者の質問の時間は実に無駄であったと考えられる。
上記を考えるに、週刊文春の記事はあまりにも大きな影響を今回の件に与えているわけで、謝罪程度で済むような問題ではない。
フジテレビが守るべきだったのは、被害を申し立てた社員であり、テレビ番組のMCであった中居正広氏ではない。
そこはフジテレビの問題であるが、だからといってほとんどの広告主が見合わせるような事態になったのかはわからないが、少なくとも中居正広氏のなんらかの問題に対して「フジテレビ幹部が関与している人権問題」があったということでの見合わせであったのだから、文春に大きな責任がある。
さらにいえば、松本人志氏の報道は結果として松本市側の訴えの取り下げとなったわけだが、記事の正確性に信憑性がなかったからこそ取り下げとなっただけのこと。
松本氏側を懐疑的にみている人はいるが、取り下げというのは今回の裁判と同様の内容があった場合、再度訴えることができるからこそ取り下げにしたわけで、もし今回の訴訟で文春側と手打ちをするのであれば「和解」「示談」としたはずである。
そういう基本的なことを知らないで、松本人志氏側にさも問題があるように話をするのは、法治国家に認められる「推定無罪」というのを見事に無視したどっかの国家のように感情に左右された司法となってしまう。
立件され犯罪の証明がされなければ、有罪とはならない。
これも理解されていない方がいるが、刑事裁判に対して推定無罪の原則は存在しており、かつ人権として保証されているものだが、民事裁判にはこのようなものはない。
つまりは松本氏にも中居氏にも刑事被告となってもいなければ、民事での解決(取り下げおよび示談)がされているのだから、有罪などということにはならない。
◇
それにしても今回のメディアスクラムは、フジテレビが普段自分たちがなにをやっているのか認識できたであろうから、今後自分たちの取材は人権をどのように扱うのか先頭を切って考え実行していただきたい。