改憲議席2/3確保のその後

昨日の衆議院議員選挙の結果がほぼ出たようであるが、与党の圧勝で終了した。

これから日本としては経済について進めながら、改憲議論をしていく必要があるということであり、その下地はできたということになる。

その意味では満足なのであるが、自民党もせこいというかなんというか、今井絵理子氏のような残念な当選者もいるわけで、本当の意味で日本国を考える議員を育成していただきたいと願う。

さて、自民党の圧勝を認めたくない方々は、あちらこちらでいいたい放題である。

例えば東北では惨敗との記事。

事実を見てみましょう。

東北の参院選2016

結果氏名新旧得票数得票率公認・推薦・応援・相乗り・その他
≪青森県≫
田名部匡代新(元衆議)302,86749.2%民進(野党統一
山崎力現職294,81547.9%自民(公明)
≪岩手県≫
木戸口英司新(元県議)328,55553.3%事実上生活の党

野党統一といっていい状況
田中真一 252,76741.0%自民(公明)
≪宮城県:今回から2人区より1人区へ変更≫
桜井充現職510,45051.1%民進(野党統一
熊谷大現職469,26847.0%自民(公明・日本のこころ)
≪秋田県≫
石井浩郎現職290,05253.9%自民(公明)
松浦大悟元職236,52144.0%民進(共産・社民)
≪山形県≫
舟山康江元職344,35659.0%元民主党(民進・社民)
月野薫223,58338.3%自民(公明)
≪福島県:今回から2人区より1人区へ変更≫
増子輝彦現職462,85250.5%民進党(社民)
岩城光英 現職432,98247.2%自民(公明)
同県対決において得票率を除き、相手候補より有利と思われる条件(同じ場合は両方とも赤[新旧]、もしくは同じとしている)の場合赤文字としている。
得票率については5%以上の差がついたときのみ青文字としている。

福島県を除き、赤文字の多い方が勝っている、つまり条件がそろっている方が強いということがわかります。

これは当たり前のことであると感じるわけです。

そして、今回について野党は統一戦線を張っていたわけです。

つまり民進党と共産党(はっきり言えばこの二つです)が共闘したわけですが、それを嫌った舟山康江氏なんてのは、特に連合が共産党が前面に出てくるのを嫌ったわけですから、選挙の戦い方としては正しかったわけです。

そして自民党に言えるのは、あこぎな選挙だと言えることでしょうか。

得票率5%以内であれば争ったと言えると考えるわけですが、得票率5%を超える県には新人で政治経験がない候補をたてているわけです。

はっきりいえば勝つ見込みのない岩手県と山形県を捨てたといって過言ではない状況と言うわけです。

もちろん捨てるという選択も選挙戦には必要なのだと思いますが、候補者に失礼だよなと感じますし、もう一つ言えば当然ながら県議や市議で国政にチャレンジしようと思う人が当然いなくなるわけで、だからこそ公募の新人となるのか・・・と残念に感じます。

福島選挙区に関しては一人区になったため、壮絶な選挙戦が展開されたようですが、現閣僚が落選するという結果となりました。

これは沖縄とともに野合が成功した最大例でしょう。

しかしながら、2/3を阻止しようとした方々にとどめを刺させていただきます。

東北では勝ったといっても、全国でははっきりと負けているわけです。

「そんなこと言ったら、他の地区でも競っているじゃないか」ともしおっしゃるのであれば、東北もこのような状況で「競って」いるわけです。

何をどういっても当選の結果を比較して、野党は大敗を喫したのです。

共産党の小池氏は「共産党の躍進」と言っているようですが、議席数は非改選を含めて14にしかすぎず、また旧社会党から綿々と続く社民党の終了フラグが立ち、民進党内でも共産党との野合を嫌う人がいるわけで、共産主義(社会主義)を目指す人には、もう共産党しか選択肢がなくなってしまったために入ったとみて良い状況なわけです。

その状況を勝利だなどと言うのは、臍で茶を沸かすというわけですから躍進と呼ぶのはネタにすぎません。

もっと残念なのは投票率です。

国民の半数近くは何を考えているんだ?ということ。

投票しないのであれば、何かの権利を剥奪してしまえとさえ思います。

国に対して真剣に考えないのであれば、相応の負担をさせるべきだと思うため、何らかの制限が必要じゃないかとさえ思ってしまいます。

それが良いか悪いかはみんなで決めていくことができればいいわけですが、とにかく選挙に参加するというよりも、本来はみんなが政治に参加するべきであって、選挙はその第一歩に過ぎないわけです。

日頃から地域と接し、政治家と呼ばれる人と話し、自分はどうしたらよいのか、どうすべきなのか、どうアプローチしていくのかなど、真剣に生きること=政治に参加すること、そう思っていただきたいと感じるわけです。

それが必ず自分の周りを良くし、最後に国を良くするのだと感じています。

自分の投票がその第一歩だというのを胸に刻んでいただきたいと願います。

その結果が今回と違ったとしても、私は国民の選択として受け止め、活動をしていきます。