欧米の都合の良い自国中心主義

日本では日産の前会長であるカルロス・ゴーン氏が逮捕された。
まだ当然ながら詳しい話はわかっていないが、伝え聞くのはどうも自分の報酬額を先取りしないで後にしたのであるが、それを有価証券報告書に載せていないことが問題となっているようだが、これは本当であれば正しいものである。

役員の報酬は決定した際に計上しなければならず、それを破ったのであれば、ましてや数億円レベルの報酬なのであるから(合計は数十億円)、起訴されて当然だと思われる。

またそれ以外にもどうもいろいろありそうで、ゴーン氏は好き放題やっていたのではないかと考えられるのだが、欧米では全く違う報じられ方をしているようだ。

それは米国でもフランスでも一緒で、V字回復させた経営者を逮捕するなんて不届きだみたいな論調なのであるが、法律に違反をすればどんな人間であろうと逮捕される可能性はあるし、逃亡および隠ぺいの可能性がある場合には拘留されるのは当然である。

しかし、その米国だって現在「華為集団(ファーウェイグループ)」のCFOである孟晩舟氏をカナダにて逮捕、拘留した。

華為集団に至っては問題はあると考えるが、はっきりとした容疑もわからず逮捕、拘留を自国ではなくカナダで行ったというのは、ゴーン氏の逮捕、拘留よりもより高圧的であり、アジア人を見下した態度ととられても仕方がないと考える。

ゴーン氏の出身母体であるルノーの本拠であるフランスでは、馬鹿みたいに暴動が起こっているわけだが、これまた政治不信の表れであり、日本を責められるような状況にはない。

結局、大統領は流されて「当面は税金をあげない」なんて言っているようだが、それは民衆に媚びただけのことであって、根本的な解決になっていないのは明らかであろう。

やっぱり日本は欧米になめられているなあと感じるわけだが、残念ながら日本と肩を並べて欧米と対抗しようという国はない。

なによりも日本は米国との安全保障は必要であるが、自衛隊を国軍にさえできず、基地問題も片付けられない状況で、自国を自国の軍隊で守る程度の普通のことさえできないような状態でしかない。

パヨクの皆さんはそうした事実から目を背け、事実としてChinaが尖閣諸島に現れようとも、宮古島と沖縄の空域を無断で通り抜けても何も言わない状況で、Chinaに遠慮せよ、基地をなくせと全く道理のない言葉を吐いている。

本当に日本のことを考えているのであれば、まず自国の守りをどうするのか、近隣で問題となっている国と伍するにはどうするのか、争いとならないための守りはどうするのかを言うのが最初であって、相手にだけ気遣え、基地をなくせというのは外患誘致といっても差し支えないレベルだと考える。

私の知っている本当の左翼の方は、そのあたりを明確にしており、沖縄や日本海側の重要性を説いており、基地をなくすべきではなく米国の軍事力を少なくしながら、自衛隊を国軍として米軍の減った分を補うべきと言っている。

それが本当の左翼としての愛国心であると言っており、私もその意見をたいへん理解できるわけだが、国策については真っ向から反対するためそこに議論が発生するが、パヨクのような馬鹿げた罵り(たいてい向こうはそうやってきますね)をしないし、論破ではなく議論をしようとしてくれるものだ。

本当に日本を愛するというのであれば、日本を第一に考えるのが当たり前。

ただし在特会のようなものは、日本にとって害でしかない。