父が宇宙へと飛び立ちました

って、すべてではなく骨の一部を飛ばしたということです。

二年前の8月に亡くなった父と、「金があったらお骨を宇宙に送りたいが、さすがにそんな大金はないなあ」なんて余命3か月の時に話をしていたのですが、葬式の際に弟が「兄貴さあ、少しならお骨を宇宙に飛ばしてくれるサービスがあるぜ」ってんで、彼が提案してくれたのが「MAGOKORO号」というSPACE NTK社による宇宙散骨サービスでした。

実況はこちらで行われました。

もしかしたら打ち上げ後すぐに終わってしまう可能性もあるということを知りながらも、もしかしたらお骨の一部だけでも宇宙に飛ばすことができるならと、家族でお金を出し合って協力することにしました。

当初は2023年ということでしたが、ロケットの事故があり延期され今2024年夏→10月→12月と変わっていったわけですが、12月21日20時24分に見事打ち上げに成功しました。

父は物理の教師でもありましたし、北海道の研究職員でもあったことから、ロケットと宇宙へのあこがれがあったのは我々子供たちどころか、孫たちも知っていたくらいですから、最後の夢を叶えてあげられたのは本当に最後の親孝行だったかなと思うわけです。

たまたま21日は、拙宅恒例の忘年会をやっており、妻と子供たち、そして長女の婚約者(といっても26日に入籍します)の5人で画面を見守りました。

無事打ち上げが成功し、なぜか拍手が起こりましたが、心にグッとくるものがあったのは間違いありません。

地球の周回軌道に2~3年程度とどまり、最後は大気圏で燃え尽きるとのことで、ここから数年は空を見上げるたびにそのことを考えるのでしょう。

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