これは二つの側面があります。
・課税側としては税の滞納が発生しているため取り立てねばならない
・徴収される側としては、税金の滞納をしたのは事実だが分割にしてほしい
ということだと思います。
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まず大前提として税金の滞納はダメだということです。
これは間違いないことで動かしようのない事実です。
そのため税金を取る側として「税金を支払ってもらう」というのは当然のことであり、逃れられないものになっています。
しかしながら分割を認めなかったということで、これについては理由を知りたいところではありますが、滞納の期限があるためそれを超えているので分割を認めなかったのではないかと思います。
つまりはお金を払うことができるうちに支払うことができればここまでには至らなかったということになります。
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しかしながら最近の税金、国民健康保険、国民年金の徴収については厳しすぎると感じています。
なによりその説明に金がない人間に「役所に来い」と言うわけですが、税金と国民健康保険については休日窓口があるところも存在するようですが、国民年金については水曜日に19時までの延長をしているだけで休日の窓口はありません。
そのため「遅れる方はこちらへ」と電話番号が書いてあるのですが、これがまあつながらない。
(実は国民健康保険と国民年金の滞納を「うっかり」したことがあり経験済み)
時期によっては一日中つながらないなんてタイミングの時もあります。
そのためつながったとしても「期限が・・・」「いつ払える」などと、こちらの状況はお構いなしに「とにかく払え」とやるのですが、最近の話を聞くとさらに厳しいとのことです。
そしてなにより質が悪いのは、資産調査をとっとと初めて、給与振込口座などを調べて、記事のように差押えをやってしまうわけです。
それは相手の事情お構いなしにです。
そういう部分において、記事中の方に対して同情をするものです。
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まあ税金はなくてはならないものですが、国民年金については「全く魅力的ではない」ため、制度自体をなくすかとっとと切り替えをするべきでしょう。
まともに払っているサラリーマンや徴収率100%の公務員達に影響が及ぶのは必至です。
魅力がないから支払わない、支払わないから成り立たないという負のスパイラルに陥っているわけで、国民年金は間違いなく見直さなければ確実につぶれます。
国に望むのはセーフティーネットたりうる年金制度であり、そこには確実な運用をする財源と、保険料額の算出をもっときちんとすることを明確にすべきです。
そうしなければ国民年金は、しつこく書きますが間違いなくつぶれます。