米国の仲間との会話

まあ、この年になると仲間や友人も多くなるため、当然ながら米国に居住している人たちがいる。

そんな中、仕事やらプライベートやらで仲間と話をするわけだが、日本との違いに気づかされる・・・というか、どうなっているの?と聞くため、実態がある程度見えてくる。

その中で乗三分かかったのは、ニュージャージーに住んでいる後輩だが、驚くほど固定資産税が高い!ということを聞いた。

しかし彼は納得をしていて、なぜかというとその税金の使い道の中に、学校教育に対するものが多く含まれており、例えばCOVID-19で学校が閉鎖になるとなってからわずか三日で全員に無料でPCが配られ、オンライン授業に切り替わるなんてことがあり、税金は高くともそれは理解ができるとはっきり言っていた。

健康保険に対しては所属している会社の保険を使うことができるため、家族は問題ないのであるが、そこから離れた途端保証は全部自分で用意する(民間保険等)ため、Fireされないことを願っていると言った。

まあ、彼は米国に行って10年目となるわけで、もうすぐ永住権を取ることができるくらい会社から重用されているわけで、そういう人は問題がないのであるが、その企業保険などから漏れた人たちは悲惨であるとのこと。

さらには、彼は4年前に住居を買ったのであるが、住居は基本的に価値が上がり続けるという、日本では極めて考えられないことが起こっており、購入後にリフォームで400万円ほどかけたというが、今家を売ったとしたなら、余裕で買ったときの値段から1200-1300万円程度の利益がでるとのことで、リフォームなどの投資はしておいた方が後々よいとのこと。

また、昨年金利見直しをして、ここ70年だかで最低の金利となったため、借りなおしをしたとのことだが、1%金利が下がったため本当に楽になったと言っている。

ただ、固定資産税が年間150万円ほどで、ローンに乗せて支払うため、支払金額はそれなりに高くなっているとのこと。

というか、いま米国の東西海岸地域では地価だけではなく派手な物価上昇があるため、日本で1000万円くらいの給与をもらっているレベルでは、かなり生活は厳しいとのこと。

だがしかし、それは本当に一部に起こっていることであり、米国中部の実態を知っている友人に言わせると「そんなん海岸部の話であって、内陸部は土着せざるを得ない人が多く、低い給与と低い物価で生きている」とのことである。

つまり、日本で情報をつまみぐいする人の多くは、東西海岸地域の「良い部分だけ」を見て、物価の急上昇だったり、高額な家賃を払わねば住むことさえできない事実には目をつぶり、日本は貧しくなったと言っているのがなんとなくわかる。

だが、では日本はどうなのかといえば、政治家はチャレンジしないし、高負担(税金など)を言ったものなら政権転覆さえ起きかねない幼さである。

先に書いたがニュージャージーでは固定資産税は高くとも、きちんと地域に還元されているため住民の多くが満足すれば、なんの問題もないということだ。

だが、高齢者の医療費負担で、それなりの収入がある人に対しても制限をかけられないだとか、衣食は無税にしても、贅沢な物(昔で言う付加価値税)には課税をするなど工夫をしようとしても、日本の場合は民衆が理解できないため思い切った政策を取ることができないのが極めて残念。

それはなぜかといえば、政治を公の場で話すことをためらったり、稼ぐことを卑しいと表現したり、古い固定観念の中でしか話をしていなかったりなど、本来すべきことをしないからそうなるのだと思ってしまう。

政治こそ最も身近にあるものだし、稼いで納税をすることは尊いことであるし、枠組みを壊してでも仕組みを変えていくことは重要なはずである。

そういうことができないのが残念ながら日本なのであるが、ノイジーマイノリティが跋扈するこの世の中では確かに難しい部分ではある。

そういえばニュージャージーでは3/7から学校ではマスクの義務化がなくなるとのこと。

賛否あると思うが、これはオミクロン株においては危険性は少ないと判断したということ。

それは一つの考え方であると思う。

日本においては慎重すぎる判断であるが、私はもっと緩和していくべきだと思うが、それは別段米国の真似をする必要もないと考える。

マスクは公衆衛生上してもいいと思うし、先日の呉市議のように陰謀論をかざして航空会社に迷惑をかけるようなそんな観念しかない者は数が少ない(結局ノイジーマイノリティ)ため、日本人特有の「空気を読む」をもう少し強くする程度で良いのかもしれないと感じる。

ちなみに私は人と出会うようなことが少ない場所ではマスクははずして歩いているが、人が多いところやお店に入る時にはマスクをすることにしている。

それは私がCOVID-19に感染している場合の迷惑を考えるからであって、同町圧力とかそういうくだらないものではない。

前にも書いたが、マスクは感染をさせる側こそ注意すべきものであって、飛沫を他人に浴びせないことが重要だからである。

「私」ではなく「あなた」に迷惑をかけないためにもしていることであって、呉市議のような人は「私」だけしか主語がないからそうなってしまうのだと理解をしている。

そうそう、西海岸にいる友人はランチが3000円くらいするよおと嘆いていた。

彼は収入が日本円にして2500万円ほどだが、家賃や生活費がまたとてつもなくて、とても裕福とは思えないと言っていました(苦笑)