まさかこの私がトヨタに賛同し、ホンダに呆れる日が来るとは思いたくはありませんでしたが、その日が訪れてしばらくたっています。
トヨタは内燃機関として水素を燃焼したエンジンを使用することで、CO2削減を果たしていくという姿勢をはっきりとしました。
対してホンダはカーボンニュートラルの手法の一つとして「電動化」を主とし、F1からの撤退を示唆しました。
ここで思ったことは「ホンダこそエンジン屋じゃないのか?」ということでした。
私が電動化に否定的なのは、電池による環境汚染が大きいということ、そして充電による時間の無駄がおきることです。
対して内燃機関は「燃料を投入することによりすぐに走り出すことができる」というものです。
現在、世の中のほとんどの内燃機関を積む自動車は、ガソリンまたは軽油を燃料として燃焼させ、推力を得るということをしています。
トヨタはその燃料を水素にしようということ、そして燃焼時のCO2を基本的に(オイルの消費があるので0ではない)ゼロにしようという考え方です。
この場合に起きることは環境汚染が車両製造時にほとんどかかる状況とし、その後はオイル消費によるわずかなCO2の発生、走行に必要な「小さな」バッテリー、ブレーキパッドダストなどなど、石油を燃料としている車両と同じ走行時の環境汚染のみを残し、燃焼時には環境汚染を極力起こさないというものです。
私はこのトヨタの姿勢を支持します。
また内燃機関製造にかかる人材の獲得が今後も必要となり、さらに内燃機関の技術継承と技術開発が続けられることに対し、素晴らしい考え方であると捉えています。
一度、技術開発が途絶えてしまえば、また次の時には極端な話「一」から始めなければなりません。
そうならないためにも、また充電時間を30分も待つようなストレスからも、環境を汚し続ける大規模電池からもフリーになるため、水素エンジン開発を支持するわけです。
また水素エンジンといえば、MAZDAの水素ロータリーも復活してほしいと思うわけで、2030年には日本国内の新車販売で水素エンジンが大半を占めるような、そんな時代が来てほしいものだと願っています。
幸いなことに、日本にはENEOSやIWATANIなど水素に力を入れようとしている企業もあり、ENEOSに至ってはガソリンスタンドの代替としての水素スタンド展開というのも考えて欲しいと思っています。