付加価値というもの

先日、長瀞へ行った際、話題のかき氷を食べてみたいと伺ったのですが、いろいろ感じたことを書いてみます。

それこそその土地のカキ氷の氷は、その会社の氷しかないんじゃないか?くらいの勢いでした。

「氷」の幟があるところにははっきりとその名前が書いてあります。

その名は「阿佐見冷蔵」。

で、岩畳そばのある一件にお話を聞いたのですが「私達はこの値段(450円)でずっと昔からやっているが、この会社は最近1000円以上でやっているけれど高すぎるよねえ…」とのこと。

そちらのお店は450円でそれなりに稼いでいらっしゃるのでしょうから、どうこう言ってもしかたがないのですが、反論するとしたら「あなたのお店には行列はありませんが、あちらはそのお値段で行列ができていますがなぜでしょう」というものでした。

つまりは付加価値の問題だと感じたわけです。

今のままでよければそれはそれでいいのでしょうが、阿佐見冷蔵さんは氷の販売だけではなく、カキ氷の高額差別化でさらに利益を出しているわけです。

それで、実際に登山口店に行ってみました。

はっきり言えるのは、シロップが有り物を使っているわけじゃないというのと、氷の削り方を氷屋さんだからこそわかっているというものでした。

前述のお店の方は有り物のシロップをかけて販売する訳ですが、そのシロップの三倍の単価をかけても粗利は一緒になりますが、せいぜい二倍程度でシーズンだからこそスタッフを増強して…でも、二時間近い待ち時間のお客さんが途切れないのですから、その利益たるや想像に難くないわけです。

どちらのお店がいいかなんてのは本人の考え方次第ですが、企業として利益を出すことを考えるのであれば、間違いなくこの両者は参考になるものです。

あなたは付加価値を持っていますか?持とうとしていますか?ということだと思いますし、持たなくてもいい人生の選択も有りだということです。