安倍政権への信任と敗北感について

第47回衆議院議員選挙は自民党と公明党の圧勝で終わったが、選挙区を見ていて自民党が楽勝とは言い難いところが多かったことがなるほどと思った。

そして何より残念なのは次世代の党が二議席しか得られなかったこと。
共産党は倍増するだろうと読んでいたので驚きはないが、志井委員長は喜ぶべき状況じゃないだろう。
敗北宣言をした維新の党よりも議席が少ないのだという客観的な目を持つ必要がある。

維新の党に関しては、もうすでに「維新」などという当初の目的とは関係なく、みんなの党の一部との選挙協力団体だということと、あろうことか民主党との候補者重複の調整をした。
これは橋下大阪市長の当初目的からは大きく逸脱したものであると感じるため、あの敗北宣言は正しいものであろう。

社民党はもうなくなるしかないのだろうし、生活の党も、みんなの党の代表だった人の命運もつきただろう。

選挙結果には納得できる部分もあるが、日本に本当の意味での保守政党の火が消えそうになっていることが悩みである。

石原慎太郎氏も引退が決まったわけで、氏の功罪はこれからの保守政党の伸張度合いでわかるであろう。

とにかく、国民は安倍政権を信任してしまったわけだと。