ロシアの非常識さは世界から呆れられている

昨今、韓国のレーダー照射や徴用工問題で国際的な条約を無視したり、他国を威嚇したりすることが注目されているが、世界大戦及び太平洋戦争以降その元祖といってもいいのが「ソビエト」=「ロシア」という非常識国家である。

昭和16年に日ソ中立条約が締結されている。
それには
・相互不可侵
・第三国との争いの場合の中立
・満州国とモンゴル人民共和国の保全と不可侵
が定められていた。

また期間は5年間であり、これを廃棄するにはその満期1年前「までに」一方の国が廃棄を通告しなければならないとなっていた。
※ここ重要!

ソビエトが対日参戦をしたのは1945年8月9日であり、1946年まで有効である日ソ中立条約を破っていることは明白。

また戦闘が降伏文書調印までの1945年9月2日までだから占領は問題ないとしているが、ソビエトが戦闘を行っていたのは1945年9月5日までであり、樺太、千島、北方領土を占領してから終結したのは明らかになっている。

要するに
1. 日ソ中立条約発効中である1945年8月9日より不可侵を破り参戦している
2. 降伏文書調印後においても戦闘を継続している
ということで、ソビエトは非常識なことをしたのだというそしりを免れないのだ。

またソビエトは民間人への攻撃も行っており、1945年8月22日には樺太からの引き揚げ船(三隻)を攻撃し1708名もの民間人を殺害している。

ちなみにこの船には私の祖母、母、叔父が乗船していたが、奇跡的に助かっているため19年と1日後に私はこの世に生を受けることができた。

さらには捕虜を不当にとどめたシベリア抑留もある。

ロシアは「不当にとどめていない」という姿勢をとっているが、なにをどうすれば複数年以上50万人以上の捕虜を強制労働させていたことが不当にとどめていないとなるのかは全く理解ができない。

ちなみに、母方の祖父はシベリアに抑留され、大平正芳氏が外務大臣の時に銀の盾が送られたが、こんなものなんの足しにもならないと言っていたのを覚えている。

また、従兄弟には当時の苦労などを聞いたものはないだろうが、祖父は私に当時のことをぽつりぽつりと話をしてくれていた。

そのような非常識国家であるソビエトを、ロシアは否定することなく現在まで至っていることがロシアの非常識さを示しているといえる。

我慢を重ねたとしても、共同宣言にある「二島返還後の平和条約締結」はのんだとしても、それ以上の譲歩などできないし、二島返還をしてもロシアの法律が優先など、まったくお話にもならないことだ。

このような国と平和条約など締結する必要などない。

その意味において、先日の外務相会談で共同宣言をせず、物別れに終わったのは評価できるし、日和らなかったことはようやく日本がロシアへ立場の表明ができたと考えている。

そもそもロシアを成熟した国家などと思ってはいけない。

ソビエトの幻想を背負ったままで、結局強力なリーダーを求めた結果がプーチンであり、その間にも他国への侵攻、経済封鎖、米国との不仲、Chinaとの争いなどさまざまな問題を起こしている。

戦争に負けることがこれほどつらいことはないという例としてソビエト=ロシアの態度でよくわかるわけであるが、彼らは北海道までをも占領しようとしていたのは明白であり、この国家が最初の二点を認めない限り平和条約など全く無意味のものであるといえる。

南樺太及び千島列島についてはそれぞれ争った経緯があるため、戦争における結果に従う部分はあるが、北方四島は日本の固有の領土であり、あくまでもソビエトが火事場泥棒である対日参戦の後に強奪した土地である。

これを取り返せというのは日本として、日本人として当然のことであるし、これが最低限であるということを知るべきだと考える。