三菱UFJが店舗削減を打ち出したが当たり前のこと

三菱UFJ銀行が180店舗削減とのことだが、全く驚くべきことではない。

むしろ店舗削減はもっとやってもいいくらいだと思っている。

古く銀行は店舗でしか現金を扱っていなかったわけであるが、電信があり、取引は現金で行わなくなった。

また現在ではもっと電信は広く使われており、取引の大部分はそれで済むようになってしまっている。

ユーザーに対しても同じで、個人の場合はネットバンキング、法人の場合であってもインターネットでの窓口が用意されており、店舗に行かなくてもだいたいの用事が済むようになっている。

そのため、手数料なるものはもっと差をつけていいと思っていて、システムしかかかっていないものについては安くもしくは無料で、店舗などでの作業となるとその数倍の手数料を取っても構わないと思っている。

資産活用をするのであれば今やネットは必須であるし、どんどんユーザーは店舗に足を運ばなくなっている。

運んだとしてもATMが大部分を占めるわけだが、ATMとネットバンクや法人ネットの手数料は違っている銀行もあるのをご存じだろうか。

それはインフラと機会を銀行側が用意しているか、ユーザーが用意しているかの違いだと考えていて、どんどん人の手を介さない手続と、人の手で行われる手続きの差をつけてしまえばいいのだと考える。

その分、銀行マンはよりユーザーに寄り添う側を手厚くし、新規口座開設、資金相談、貸出に力をいれることができるようになるのだから、銀行という企業の収益を得るには、営業に力を振り向けるのが必然である。

そして残念ではあるが、窓口業務が減っていくこととなり、その部分の人材がどんどん少なくなっていくのはやむを得ないことであると考える。

大きな店舗など必要ないと、過去にどこかのブログに書いたことがあるのだが、どうしても店舗が必要だというのであれば、二坪店舗を用意して現金は一切扱わない、相談窓口だけを作ればいいと考えている。

ユーザーはそこに行けば現在の窓口業務と変わらないことをやってもらえるわけだが、基本的にATMやネットバンクで行うことができることと、貸出などについての手続きしかできないうえ、現金も扱わないとなると1~2名程度の人員を配置すればいいだけだ。

そして、本部とのやりとりはネット会議を利用してやればいいだけなので、サテライトオフィスに現状のような大きな店舗は不要となり、隣にATMを配置すればユーザーは出金と入金、そして振込を最低限できれば大多数のユーザーは事足りてしまう。

残りのユーザーをサテライトオフィスの人員が対処すればいいだけのこと。

銀行はもっと小さく(本部はそのままか、もっと大きく)できるはずだ。