統一地方選挙前半の議席数について

 統一地方選の41道府県議選は8日未明、2277の全議席が確定した。自民党が安定した戦いぶりで1158議席を獲得し、過半数に達した。改選前の1280議席には届かなかったものの、前回2015年の獲得議席を上回った。旧民進党を源流とする立憲民主、国民民主両党では、立民が改選前議席から30以上伸ばした。国民は低迷し、改選前の142から大幅に減らした。公明党は目標通り全員当選を果たした。

 非改選の6都県を含め全都道府県議会に議席があった共産党は、愛知で議席を失った。改選前より減らした。大阪府議選では、政治団体「大阪維新の会」が50議席超で、最大勢力を維持した。

この記事の書き方では、自民党が大敗して立憲民主党と維新の党が勝ったようにみえるのだが本当だろうかってことで数えてみた。

          

政党名 2015年 2019年
自由民主党 1,153 1,158 +5
公明党 169 166 -3
維新の党 28 67 +39
次世代の党 0 0 0
大きな壁
民主党(民進党) 264 (201) -63
立憲民主党 118
国民民主党 83
日本共産党 111 99 -12
社会民主党 31 22 -9
生活の党と山本太郎となかまたち 0 0 0
その他
諸派 65 28 -37
無所属 463 536 +73

まず、自民党は2015年から比較して議席を伸ばしている。

そして最大の嘘はまるで民進党時代から議席を伸ばしたかのような書き方であるが、実際はなんと63議席も減らしているのだ。

ただしそれを安心してはいけないのが「無所属」が73議席増えているということ。

元民主党or元民進党というのがどれだけいるのか、ここは精査をしなければ到底安心することはできない。

維新以外の野党は惨敗という様相を呈しており、立憲民主党でさえ公明党に議席数で負けている状況。

3%の支持率というのが本当かどうかというのが気になっていたが、3%は大げさとしても本当の人気はそれほどなく、無党派層はばらけた印象と言ったところなのだろうか。