高付加価値の製造業以外もう生き残れないのだろう

日本の液晶大手であるJDIがとうとう台湾メーカ・Chinaファンドの傘下になることとなった。

その昔は液晶と言えば日本企業が元気であったが、生産移管や技術協力によってChina、台湾、韓国などの製造コスト(ここでいえば人件費)が安い国に取って代わられ、とうとうパネル生産が行き詰ってしまったということ。

実際日本の製造業のコストは日本人からしてみては高くはないのかもしれないが、海外から見れば十分に高い。

そう考えると高付加価値の製造業しか生き残るすべはないのだが、日本企業はそこを考えるのが下手すぎであり、過去の成功例しか信じてこなかったからこその失敗なのだと感じている。

もう「安くて良い製品」を作っても日本は生き残ることはできないのだから、「高くて良い製品だからこそ他が欲しがる」そういう製品に切り替えなければならない。

経済音痴の経済学者や門外漢の弁護士やら学者が日本の国力が落ちたとかなんとか言っているが、日本は少なくとも円で推移しており今はその遺産で生き延びることができる。

ただし、今後それだけでは食いつぶすだけなので、16%程度の輸出をどう変えていくのか、どう高付加価値へと変えていくのかというのが課題となるであろう。

それができなければ日本は国際的に存在が薄れてしまうのは当たり前。

でもそれがなんだ?って気もするんですがね。

どうやって成熟国家をならして行くのかというのが課題なわけで、若者に希望を持ってもらえるような環境を作るには、キャリアエンドに近くなっている私たちが頑張らねばならないのだと思っています。