ハイレゾ音源の良さ

SONYからハイレゾ音源対応のWALKMANシリーズが多数発表になりました。

※いままで仕事のBlogでこうしたものを扱ってきましたが、やめてしまったのでこちらにしました^^;

音が良くなるということで音声周波数帯域ばかりを気にしている方がいるのですが、それが主ではないことを知っていただきたいと思ってこのエントリーをしています。

確かに音声周波数帯域はCDが22kHzに対してハイレゾは96kHzまでを再生することが可能です。
しかしそれだけが音の良さにつながらないのは、一つに人間の耳の特性というのがあります。
若い人で20Hzから20kHz程度の周波数しか聴くことができないのに、再生帯域が96kHzもの音を人間が直接聴くことはできません。
それだけであればCDで充分なはずなのです。

ところが実際にハイレゾ音源を聴いてみると間違いなく「音がいい」ということに気が付きます。

それはサンプリング周波数と量子化ビット数の違いから起きるものです。

どういうことかというと、1秒間にそのサンプリング周波数分、量子化ビットの強弱を保存するのです。
CDが44.1kHz/16bitですがハイレゾ音源は192kHz/24bitとなっていますので、1秒間の切り取った部分は4倍以上違いますし、量子化ビット数は2の3乗分の差が発生します。
量子化ビットというのは、デジタルで保存するために0と1で区分されるのですが、それを16ビットの場合は16乗、24ビットの場合は24乗で記録されるのです。

つまり音声周波数帯域というよりも音の滑らかさが段違いであるため、CDと比較してハイレゾ音源は「良い音」ということになるのです。

私達が若い頃はアナログ音源でしたので音声周波数帯域ばかり気にしていたのですが、デジタルの時代では音声周波数帯域よりもどうやって保存するかというのが重要になってくるのです。

そしてもっと言ってしまえば、アナログがデジタルと比較して劣っていないことの証明は、アナログと言うものは時間を区切っていないからこそ音が良いというのに気が付きます。
なにせ人間はアナログなのですから。