金が足りないなら考えましょう

なにをいいたいのかと言えば、残業が多い会社で文句を言うだけの人いますよね。

なんで会社と戦わないのですか?

労働環境を良くしたいのであれば、自分自身が戦えばいいわけです。

労働時間が長い(残業が多い)ことに対して、なにが原因であるのか根本的に突き詰めることで、企業に対して問題提起をすることができるはずです。

それで免職になるかもしれないから言えないというのであれば、それは甘いとしか私は思いません。

自分の環境は自分しか変えられないからです。

残業が多い原因はいくつかあります。

そもそも企業体質として残業を織り込んだスケジュールにしている、気合いの入った見積もり工数になっている、見積もり工数がそもそも甘いor間違っているなどが考えられるのですが、これらはすべてプロジェクトを運営する企業の問題ですから解決することは可能です。

そして、変えられないのであれば、そこから身を引くことも考えて自身の身の処し方を考えればいいのです。

何度か書いていますが、私は最初に所属した会社の社員寮改善と、労働時間環境改善に取り組みました。

社員寮改善についてはその翌年から実施されましたが、労働時間改善はその後もしばらくはされませんでした。

しかし、少なくとも自分が所属している部門の労働時間を改善することには果たして退社する事はできましたが、会社と対話を続けていたからこそできたことだと思っています。

今でもその会社の過去の役員の方々からは疎まれるでしょうが(笑)

さて、タイトルのことを考えてみましょう。

今のまま残業がなくなれば、当然のごとく収入が減ることになります。

その原因は企業の考え方に大きく影響されますが、単純に考えれば収入が減少します。

では収入に対してどう考えるかです。

・収入は減ってもプライベートの時間が増えるので気にしない

・収入が減るのは困るので、収入を得る労働をしようと思う

・プライベートの時間も確保しながら収入を得たいので会社と話し合い、無理なら転職する

「・」の1と2は問題がないでしょう。

1は労働時間による対価の減少を受け入れるのですから、残業がなくなるのだから収入が減って当然と考える人たちです。

2はお金が減るのは困る事情がある、例えば子供の学費や生活費のために収入を減らしたくないので、残業を削られては困るという人たちです。

しかし、残業がなくなった場合は転職をして収入を増やすか、副業で別の収入を得るしか手段がありません。

転職については3にも影響するので、後述します。

さて、3ですが最も自分にとって「都合のいい条件」を得たいと考える人たちですが、私はこれを悪いとは思いません。

優秀な人材であれば引く手あまたで収入は増えるでしょうし、プライベートの時間も確保することが可能になります。

ここで気になるのは単純に考えますが、転職をして収入が増えた人の割合とはどれくらいなのだろうかということなのですが、実は三分の一程度の人しか収入は増えていないのです。

つまり、大部分は転職をしても収入は横ばいがそれ以下なのです。

2の人の中には収入を増やしたいという考えがあるのですが、実態はこういうことなのだと知って動かなければなりません。

はっきり書けば、優秀な人材のみ(企業にとって必要な人材)が転職によって収入があがるわけで、普通の人以下は横ばい以下となるのです。

同一労働同一賃金という言葉がありますが、これには時間軸がありません。

同じ時間で同一労働であれば、月次における賃金が同一になるのは理解できます。

しかし、人の能力に差があるのであれば、時間をかけた同一労働と、短時間で済ませた同一労働では、時間当たり単価が変わってくることになります。

夢を見ている革命的進歩人(笑)の方々は知ってか知らずか(私は知っていると思いますが)、夢を見させるために時間軸を外した同一労働同一賃金を言っているのではないかと思っています。

そのため、私は成果主義での年俸制度を言っていますが、それは時間当たり賃金が減る可能性があると思っています。

言ってみれば能力主義となるわけで、そこには付加価値労働であればあるほど当たり前に労働対価が高くなります。

はっきり書けば、誰でもできるお仕事ではなく、資格や能力、経験、指向性などにより仕事をするにあたりハードルが高い仕事というものは付加価値が高くなり、時間あたりの労働対価が高くなります。

お金がなければ考えましょうというのは、端的に付加価値の高い仕事に就くことで「短い時間で稼ぐ」、もしくは長く働いて労働対価を多く稼ぐという方法を選択しなければならないということになります。

わかりやすく書けば繰り返しになりますが「誰にでもできる仕事」ではなく、付加価値の高い仕事の方がプライベートの時間を確保しながら高い賃金を得ることができるようになります。

そしてもう一つ違う人種がいて、付加価値の高い仕事を長い時間続けて、40代くらいでリタイヤやセミリタイヤを考えている人もいますが、傍目からは命を削っているように見えることがあります。

どちらにせよ、お金を多く得たいのであれば、冷静に自分の立ち位置を見つめ、省みることで改善できることがあります。

そう思っている方は今すぐ考えてみましょう。

…で、同一賃金同一賃金を謳う方々は、そうなればなるほど職能で時間あたりの収入が変わることを真剣に考えてください。

職能も入れなければ、さぼる人が特をすることになりますので。