私の父は長年北海道の役人として生きてきた。
父の言葉で一番覚えているのは「公共は最大のサービス業だ」というものだ。
その父は北海道のため、身を粉にして働いていたのをよく覚えているし、道庁でも知事や議員ともおかしいことがあれば喧嘩をしている姿をあちらこちらから聞いたものだ。
議会が始まると顔をしばらくみないなんて言うのは当たり前だったし、母に聞くと「帰ってきたのが3時で出ていったのが4時」なんてのもざらだった。
しかし、父は北海道のため必死だったからこそそこまでやっていたのだと今でも理解をしている。
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では実際の役所の窓口はというと
・9時~17時半まで
・土日祝はお休み
・延長営業も19時まで(週1日)
なんていうレベルのもので、普通に月~金で仕事をしている人たちは「仕事を休んで」窓口へいかなければならない。
年金事務所もそうだし、社会保険事務所もそうである。
いやいや、公務員も休む必要があるでしょう、なんていうのであれば、民間だってシフトで勤務しているところなんてのはざらにあるのだから、個々人がシフトによって休日が変化する方法をとればいいだけのこと。
多くの人が土日休んでいたとしたって、実際に街に出ることがあれば働いている人はやまほどいるわけで、特にサービス業なんてのは休みはシフトによってきまってしまうのは当たり前のことだ。
民間出身の市長なんかが出たところは、窓口も「一時的に」休みの日でもあいたこともあるようだが、職員労働組合が強固に土日祝休みと主張されて負けてしまうようだが、結果としてそれが一番よろしくない。
職員労働組合なんてのはサービスを得る側からしたらただのやっかいな組織でしかない。
そもそも、公共を選んだのだからそこに準じる覚悟をしろと言いたい。
わが父を思い出しながら、そう感じた。