豊洲市場についての問題点を冷静に考えてみる

サラリーマン二社目が建設会社でしたので、まあいろいろと建設計画変更などについては知っていることなどがあります。

では豊洲はどうだったのかというのを考えてみます。

1.現在の豊洲市場は建設計画通りに造られたのか
簡単なことですが、建設計画ですべてに盛り土をするとなっていたかどうかという点を調査する必要があります。
地下の構造物がある場合、当然ながら盛り土部分への影響があるため、どうなっているのか図面等には表れているはずです。

2.もし図面通りであった場合
図面通りであった場合、なぜ「全てに盛り土をする」という勘違いが起こったのかを調べる必要があります。
言葉足らずで「(構造物以外は)全て盛り土にします」と言ったのであれば、そこに責任が発生します。

3.もし図面通りでなかった場合
建設計画の変更に該当するものではなかったのかどうか、構造そのものが変更されていないため、建設計画を提出する必要がなかったのか、それぞれを調べる必要があります。
その場合、構造変更はなかったとしても、盛り土部分が削られるということを考慮して、安全の担保が図られていることを明確にしなければなりません。
しかしながら現状においては、地下構造物に水が溜まっている状態とのことで、それがどのようにしてどこから漏出しているのか、ベンゼン等に対しての対策は確実にできているのかを明確にするべきです。

私は築地市場の老朽化に伴っての市場移転はやむを得ないと思っています。
しかし、安全を担保できない状況で、食を扱う市場を移転するということには反対です。
ですから、安全であることを確認できるようにすることが東京都に求められているのです。

できあがった建物が安全であればそれはそれでいいのです。

ただ、現状ではとてもではありませんが上記の1-3を確認して、ミスはないのか、あるとしたら何なのか、それは解決されているのかというのを明確にしていただきたいと願うものです。