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私が最初の会社を辞めたとき

NHKでブラック企業のことをやっているが、私が最初に所属した会社も残業代カット、サービス残業、シフト勤務に対してのもろもろの問題などがあった会社でした。
まあ、現在ではそういう部分も少なくなったようですが、給与が安いという理由でブラックと言われるようですが、給与が安いなんてのはブラックとは言わないでしょう。

私は自身のステップアップのため、それまでに得たスキルを高く売るため、先輩社員の勧めもあり転職を紹介してくれる人と会い、私を必要としてくれる会社に移る決心をしました。

それと並行して会社と辞めることを告げ(もちろん人を紹介してもらった段階前にです)退社に対しての交渉をしました。

厄介だったのは私が本社所属でありながら、事業部で仕事をしていたことで、当時は本社所属の社員を事業部で退職させるとペナルティがつくということで、私の事業部の上司たちが必死で退職をさせないようにしていました。

ある時は課長が「俺たち友達だろ」などとすり寄ってきたときにはぞっとしました。
なにせ普段はえらそうにああだこうだ言っている人であったにも関わらず、自身がペナルティを受ける可能性があるとなると、後輩社員であれあのようにすり寄るのだと気持ち悪くなったのです。

最終的に退職を決定づけたのは取締役との交渉でした。
私は社会保障であったり、人事系にも明るかったので、取締役との交渉の際に退職届を内容証明郵便の準備をして持って行ったのです。
「この二か月間理由もなく退職を止められていることを含めてこの退職届に書いてあります。これを会社が受理した場合に、私は辞めることができるようになりますが、今ここで取締役が私の退職を認める方が受けるペナルティが少なくなるのではないでしょうか?」とはっきり言えば脅しました。
そういう法律があるのですが取締役であるにもよく知らなかったというのは残念でしたが、交渉材料として後の人に見せることができたのは良かったかもしれません。

NHKでは社民党にすり寄っているユニオンをすすめているような感じであるが、私は団体交渉などをせずに辞めることも、有休を得ることもできましたが、これは知識によるものが大きかったのです。
勉強もせずに企業と対峙するなんてのは楽をしているとしか私には思えません。

そしてもう一つ、中小企業の経営者たちは本当に努力しているところが多いと感じます。
しかし、それをブラックなどという言葉でひとくくりにして、なんでもかんでもブラック企業などと呼ぶことには反対です。
もちろん中小企業の中に悪質なところもあるのは知っていますが、それは一握りであってほとんどは本当に努力をしているところが多いのです。

私は大企業となった会社と一人で戦いました。
退職におけるものだけではなく、社員の待遇改善に関しても戦ってきましたが、それは社会主義的是正ではなく、法律で保障されている権利であったり、働きに対して公正な利益配分であったりしました。
労働者というだけで勘違いしていけないのは、自分が弱者だという勘違いしてはいけないということです。

知識と勉強は自分を裏切ることはありません。
もし勝てないのであれば、自分の力が足りないだけです。