結果として消費者に負担が来る

PayPayがまたキャンペーンを張るそうだが、重大なセキュリティインシデントがあったことなど無視したようなやり方に怒りを感じる。

普及に金をかけるのは結構だが、事業者側にも三年間無償、利用者も還元などとなると、どこにビジネスモデルがあるのか?と気になるところだが、やっているのはYahoo!なのであるから、あの二十年前の「無料のインターネットいかがですか?」と赤い袋を撒いていたことを思い出す。

結果としていつのまにか課金され(といっても、契約書には明記してあったろうがユーザーはそんなもの読みもしない)、いつのまにかYahoo!ユーザーにならざるを得なくなってしまった人を見た。

なにせ解約しようとすると過大な違約金を求められるため、解約が事実上できなくなってしまったためのことであった。

それでユーザーをとりあえず取込み、ビジネスを大きくしてきたのが彼らのやり方なのだが、今回のPayPayも同じことをやろうとしているのと、ソフトバンクと関係のあるアリババを日本に算入させない代わりにPayPayで提携という方法をとっている。

結局「デファクトスタンダードになってしまえば勝ち」というやりかたで、ソフトバンクグループがまた世の中にやらかしてくれているだけのことである。

さて、銀行系はいつになったらその歩みを速めるんだい?

子供のプライバシー侵害をどう考えるか

学校の調査を丁寧に書いて、しかも名前を書いてSOSを出したにもかかわらず、栗原心愛さんを助けることができなかったのは、明らかに野田市教育委員会の責任であり、また学校の責任でもある。

親の権利の以前に、子供にも権利があり、親よりも重んじられる必要のある部分が間違いなく存在する。

虐待の場合、疑いがあったならば即親と引き離さねば命にかかわるというのに、野田市教育委員会はまさかの「父親にアンケート内容を教える」という馬鹿げたことを行った。

裁判になったらどうするかなんて、保身しか考えていないからそう考えるわけで、一人の子供の命がかかっていると思えば、裁判を受けて立つという覚悟を持って臨むべきであろう。

それができないなら子供にかかわる仕事などしてはいけない。

PTAにかかわっていた際、いろいろなことをさせていただき、教育委員会や区とも意見交換、時には抗議をしたこともあったが、それは子供たちのためであって、だからこそ教育委員会や区も真剣に議論に臨んでくれたことがあったのだと思う。

もちろん真剣ではないと感じた部分や、自分たちの都合と感じた部分についてはきっちり抗議をして、喧嘩状態になったこともある。

しかし、繰り返すがそれらは子供達のためのことであって、自分の保身や勲章のためではない。

まず、子供の命を最優先にして考えるべきである。

マスコミの愚

めずらしくまた「嵐」の話である。

スポーツニッポン記者である桑原なる人物が「無責任じゃないかという指摘への思いは」などという質問を投げかけた。

 ――無責任じゃないかという指摘への思いは

 櫻井「我々からの誠意はおよそ2年近く、感謝を伝えていく期間を設定したこと。それが我々の誠意です。そのパフォーマンスを持って無責任かどうかを判断していただければと思います」

わざわざ二年間の感謝の思いをコンサートなどを通じて行うのであるし、たとえグループが解散しようともそれはグループまたは個人の自由であり、何が無責任なのか全く理解ができない。

これが公人であり、いきなり何もかも放り出したというのであれば「無責任」という議論にもなろうが、一芸能人、一芸能グループが自分たちの意思で何をしようと、法に触れないことであればまったく構いはしないであろう。

本当にマスコミの質が問われるわけだが、これがスポーツ紙だから云々などではない。

東京新聞の記者であったり、朝日新聞や毎日新聞の編集委員はツイッターで馬鹿みたく毎度反日、反政府の書き込みを必死で行っている。

議論は必要と思うが、最初から政府には反対というだけのスタンスでは、まともな報道などできるはずもなく、それを社を代表とする顔などとするものだから、彼らも当然ながら調子に乗っているのであろう。

「嵐」について個人的に思うことだが、悪いがSMAPを越えることはできなかったと思うため、ここまで大きなニュースにする必要があるのだろうかというのが少々疑問である。

もちろん芸能ジャンルにおける大きなニュースではあると思うが、SMAP解散以上のインパクトはなかったというのが本音である。

ファンのひいき目はわかるが、まあ・・・という感じ。

クローズの難しさ

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アイドルグループである「嵐」の2020年大晦日での活動休止は、私のようなものにとっても驚きを感じられるものでした。

日頃特にアイドルに興味がないものの、役者として活躍している二宮くん、松本くん、キャスターとして活躍している櫻井くんなどなど、目にする機会が多い(松本くんに至っては娘たちが大ファンですし)ため、その動向を知ることは多いわけです。

その彼らが二年間の猶予をもって活動休止を宣言したのは、同じくアイドルグループであった「SMAP」とは対照的だと感じました。

SMAPは結果として最終的に空中分解のまま、ファンを置き去りにしてなくなってしまった感じがするわけで、SMAPの中の人達のエゴが結局そうさせてしまいました。

特に私はSMAPという存在が好きでしたので(大ファンというわけではありませんが)、それをたいへん残念に思っています。

しかし、嵐は活動休止前に二年間ファンへのお別れを(一次的なのかは不明ですが)することができるわけです。

それぞれに思うことはあったでしょうが、ピンでもやっていくことのできる5人ですから、こうした結論を出したのだと理解していますし、商売として嵐というグループでの活動をすることが彼らにとって今までは有用なことであったわけですが、もうおじさんになろうとしている彼らに、それぞれエゴが芽生えても仕方がないことだと思います。

そうしたソフトランディングにならなかたのがSMAPであり、嵐とは対極的に感じるわけです。

仕事でもそうなのですが、どうやってソフトランディングさせるのかというのが重要になります。

会社を変わる時、会社をたたむ時、引退をするので引き継ぐ時などさまざまなシーンでどういうランディングをするのかというのが、その人の仕事の評価になることもあります。

終わらせ方がうまい人は比較的評価が高くなるわけですが、それは「いやな思いを周りにさせないようにする」という努力をしたことにつながるのだと感じます。

いきなり終わりが来た時に、どう終わらせることができたのかというので、下手をするとその人のその後の評価が定着してしまいかねません。

私も先日、1996年来お付き合いのあった会社が、別の会社の子会社になるということで、それまでシステム的にサポートしていたものを、終了することができました。

ソフトランディングをするために、どのタイミングでとはかっていたわけですが、私個人は2020年を目途にサポートの領域を徐々に減らしていき、ソフトウエアを含めた環境を一般的なものに置き換えて、どこの会社であろうとサポートが可能な形で引継ぎをしようと考えていました。

しかしながら、先方の会社が今後の会社の在り方を考えた時に、単独では生き残ることができないということで、会社を買ってくれるところに売ったのです。

そのため、今後大規模改修が必要なシステム等については、親会社が担当することとなったため、私は必然的に離れるという形になりましたが、残っていたハードウエアのサポートを先日終わらすことができ、23年のお付き合いを終了することとなったのです。

その際、先方の会社の方々からいろいろあったけれどお疲れ様という言葉をいただいた時に、ああやっとソフトランディングができたのだなとほっとしました。

今後も個人的には担当の方と話をする機会もあると思いますが、一旦は会社対会社(私は5年前に会社ではなくなっていますが)の関係をなんとか終わらせることができました。

今回の「嵐」の終わらせ方というのも、ソフトランディングとしてはよいものだと感じることができたのは、その過程を明確にしたことだと感じます。

本当かどうか真偽は不明かもしれませんが、二年前の6月にリーダーからの申し出があり、昨年の6月に2020年末までの活動と決めたという非常に難しい決断だと感じさせるものがありました。

当然彼らにとっては基盤が「嵐」であったわけですから、それがなくなるのは苦悩があったと思います。

しかし、自分たちで選んだソフトランディングは2年間のお別れ期間を設けたことで、いきなり断ち切られたという感覚はなく、ファンに惜しまれながら嵐というグループの幕引きをすることができるように感じるのです。

もちろんこの方向が今後彼らの活動に良いものとなることを信じているわけですが、SMAPのような仲違いという形で終わらなかったことを評価したいと思います。

役所や社会保険事務所などの公的な場所は土日もあけるべし

私の父は長年北海道の役人として生きてきた。

父の言葉で一番覚えているのは「公共は最大のサービス業だ」というものだ。

その父は北海道のため、身を粉にして働いていたのをよく覚えているし、道庁でも知事や議員ともおかしいことがあれば喧嘩をしている姿をあちらこちらから聞いたものだ。

議会が始まると顔をしばらくみないなんて言うのは当たり前だったし、母に聞くと「帰ってきたのが3時で出ていったのが4時」なんてのもざらだった。

しかし、父は北海道のため必死だったからこそそこまでやっていたのだと今でも理解をしている。

では実際の役所の窓口はというと
・9時~17時半まで
・土日祝はお休み
・延長営業も19時まで(週1日)
なんていうレベルのもので、普通に月~金で仕事をしている人たちは「仕事を休んで」窓口へいかなければならない。

年金事務所もそうだし、社会保険事務所もそうである。

いやいや、公務員も休む必要があるでしょう、なんていうのであれば、民間だってシフトで勤務しているところなんてのはざらにあるのだから、個々人がシフトによって休日が変化する方法をとればいいだけのこと。

多くの人が土日休んでいたとしたって、実際に街に出ることがあれば働いている人はやまほどいるわけで、特にサービス業なんてのは休みはシフトによってきまってしまうのは当たり前のことだ。

民間出身の市長なんかが出たところは、窓口も「一時的に」休みの日でもあいたこともあるようだが、職員労働組合が強固に土日祝休みと主張されて負けてしまうようだが、結果としてそれが一番よろしくない。

職員労働組合なんてのはサービスを得る側からしたらただのやっかいな組織でしかない。

そもそも、公共を選んだのだからそこに準じる覚悟をしろと言いたい。

わが父を思い出しながら、そう感じた。