スウェーデンの若者の投票率の高さは認めるし、税負担についての考え方もわかる。
だったら、日本も高い税負担を受け入れろとでもいいたいのか?と読んでみても、どうとらえてよいのかいまいちわからない記事。
だが、一つ言えるのはこういう記事を見ていて「税を上げるな!」と言っている人が結構いるのだが、その上げるなという理由と、社会保障は今以上というあり得ないことを述べていることに気が付いていない人が多いということだろう。
大学まで無償にしてもいいと思うが、だったらもっと税金を上げて・・・といっても、その前に大学の数を減らすのが前提だが・・・大学を卒業することのステータスを上げるためにも、研究をきちんとする環境を作るべきであろう。
なにかサービスを増やすのであれば、税収を増やす必要があるのだが、その税金が自分のために使われるのだという意識を持つことについては、この記事に賛成ではある。
だが、残念なのはその負担割合が収入の半分程度になっても「国家が破綻しない限り死ぬまで面倒を見てくれるんでしょう」というスウェーデンの「揺り籠から墓場まで」のベースができているからこそできること。
たかだか20%程度の税負担で「北欧をうらやましい」なんてアホな意見を垂れ流すようなそんな人が多いのだが、スウェーデンは2010年に一度徴兵制度をやめたのであるが、今年復活をしているのだ。
つまり税以外にも「負担をしろ」といっているのだ。
自分の国は自分たちで守るのが普通のことであるが、そこは見て見ぬふりをするのが実はそのアホな人達。
それだけの負担をしなければ、実はスウェーデンという国家が成り立たないといっているのであるが、日本はそうではなく豊かに過ごしてきたからこのままでという甘い考えのまま税金を増やすな、負担を増やすなと言っているに過ぎない。
もうひとつ言ってしまえば、若者の投票率が低いのは、結局困っていないから政治に無関心であったり、政治のことを人前で話すことが煩わしいとか、そういう風に感じる人が多いからそうなっている。
いっそのこと年寄りの投票率をこれ以上さらに上げて、若者の税率を上げるとか極端な政策を打ち出せば、なにかに気が付く人がでてくるんじゃないかと荒療治をしたくなるような気分です。
とまあ、そんな荒療治はおいといて、北欧をうらやましがるのはちと早計で、そもそもの考え方のベースが違うわけですし、税負担も全く違うのですから日本と比較するのは無理があるということになります。