衆議院選挙が終わって思ふこと

衆議院議員選挙が終了し、はっきりわかったことは「野党共闘は失敗した」ということ。

ただし、自由民主党に対して全面的に信任したわけではないことを自民党は肝に銘じる必要がある。

たとえば保守王国だった十勝(北海道11区)で負けたこと(中川郁子氏、比例復活)、甘利氏、、桜田義孝氏が小選挙区で負けたこと(比例復活)、そして石原伸晃氏が落選などということは決して全面信任されているということではないことを表している。

そして立憲民主党の代表がなにを言おうと、改選前の議席110さえ届かない96議席などと言うのは、共産党をはじめとした野党共闘をしたというのに、マスコミ等による逆風があったにも関わらず、自由民主党が17議席を減らしたが安定多数を単独で取ったことで、野党が圧倒的な敗退をしたということは間違いがない。

議席を確実に増したのは、野党の中で共闘に参加していない維新の会のみである。

なにせ共産党も議席を減らしたのであるが、立憲民主党も共産党もその党の体制を省みることもなく、また同じ顔・・・といっても辻元氏は出てこられないだろうが・・・で政党を運営していくのであるから、ますます衰退をしていくのではないだろうか。

まあ共産党に対しては過去も書いているのだが、そもそも戦前からの党の活動などを省みることもなく、そのままの体制で続けていることそのものが問題であるわけだが、頼みの綱である党員、支援者の高齢化によって衰退するのは目に見えている。

今回の選挙も相変わらずのマスコミによる誘導が激しく、2009年の悪夢にはならないと信じていたが、それでも気を引き締めて各陣営は臨んでいたと考えるが、それでも先ほど書いた例の自民党の落選等を見るに、やはり自民党をまるっと信用しきれない(私もここ、そのため積極的に支持はしていない)部分があるのだと感じる。

自由民主党はその部分を真剣に捉え、政権運営がまともに行われるということを期待したい。

野党に対しては、いいかげん「モリカケ桜」をやめろと言いたい。

何年同じことを繰り返して、しかも全く証拠やらなんやらが見つからず、かつ法的に問題にさえなっていないものをやめないというのは、国会ひいては国民に対して失礼。

まして「野党共闘で政権交代」とぶち上げたというのに見事なまでの敗退は、その責任を取るべきだというのに未だに党首や代表は責任論を全く出そうとさえしない。

彼らを信じて投票した人にさえ失礼だと考える。

すべてを支持したわけではないが、菅義偉氏が率いた内閣に対して、その評価が含まれていたと思うが、氏に対しては本当にご苦労様でしたと申し上げたい。

人類が体験する数少ない世界的な感染症という未曽有の危機の中、当初遅く見えた対策も結果として今では70%を超える人のワクチン接種を終え、かなり落ち着いている印象となったのは偏に菅義偉内閣の成果だと考える。

東京においては全くなにもしていないといっていい緑のおばさんとは全く異なる評価だと感じる。

菅義偉氏も選挙結果を見て逆風の中でこれだけの結果が出たことに一安心であろう。(といっても2009年の麻生太郎氏の比ではないだろうが)

兎にも角にも結果は出たのだからノーサイドである。

ここから本当の国会と政治がはじまる。

政権与党も、野党もきちんと足元を見て、近視眼的な政策ばかりを述べるのではなく、ポストコロナを見据えた日本の運営を考えていただきたい。