清水国明さんのブログが話題となっていますが、清水さんのいいたいことはわからなくもないのですが、日本赤十字社に対する義援金の性格を知らなければならず、少し残念な感じとなっているので考えをまとめてみます。
◇
こちらは東日本大震災時のものです。
支援金と義援金に関しての考え方は一緒ですので、こちらを引用して説明していきます。
義援金とは被災者に対して均等配分されるもので、復興事業等に使われることはありません。
注意点として挙げられてもいますが、配分は後日行われるため、その日に届くというものではありません。
ただし義援金の良いところは、運営資金に回らずにそのまま収支として表れてくるため、そのお金がどう使われたのかが明確になります。
対して支援金ですが、これはNPOやNGOの”活動資金”としても使われることになります。
もちろん水や食料になることもあるわけですが、その活動資金が明確ではないものもあり、私はよほど信頼できるNPOやNGOでない限り、直接支援をすることができません。
なぜなら極論として遊興費に使われてしまったとしても、NPOの会計などザルですからいくらでも報告を変えることができるからです。
全ての組織がそうだとは決していいませんが、私の中で信頼できるNPOやNGOが少ないため、なかなか直接支援はできないものです。
◇
そう考えてみると清水さんの「気持ち」はわからなくはない(そこに物資があるのに配らない)のですが、義援金で成り立っているものは均等に分配されねばならないため、決定があってからしか被災者に分配する性格のものです。
ですから支援金にまわそうなどと短絡的に言ってしまってはならないわけです。
巷では義援金詐欺(日本赤十字社を騙ったりすること)などはありますが、NPOやNGOに至っては組織そのものの実態が怪しいものがありますし、そもそも直接的な活動に使われたかもわからない可能性があります。
信頼できるNPOやNGOに託すならいいのですが、これがまた少ないうえに調べるための材料が少ないのです。
國武舞レーシングチームを主宰していたレースの先輩として大好きな方ですが、義援金に関しての考え方が残念だったのが・・・というのが今の心境です。