自民党は参院選の敗退に現実を見るべき

今回失望しているのは、改憲が可能な2/3を割り込んでしまったことがすべてである。

野党を取り込んでいくと安倍総理は言っているが、2/3を超えた状況でさえ改憲論議ができていないというのに、減った状況でなにができるのか?ということを考える。

そして岸田派の力のなさがはっきりとした。

現職四議席を落とすなどということに、岸田さんの力不足を痛切に感じる。

ポスト安倍など夢のまた夢であろう。

安倍総理が「安定した政権運営が可能」と言っていることで、予定通り10月には消費増税を行うであろうが、自民党は今回敗戦したという事実を以て望まねば次は勝てないと感じる。

私のように無党派で改憲に期待をしている層でさえ、それができないのであれば別の選択肢を考えることになる。

ただし、その場合は改憲が程遠くなるとわかっていてそう選択せざるを得ないからだ。

さて、野党の支持者がTwitterなどで勝ったと喜んでいるようだが、一人区で10:22ははっきり負けだということであろう。

れいわ新選組についても二議席取って政党要件を満たしたと喜んでいるが、投票のわずか4.5%に過ぎず、共産党にさえかなっていない状態で政権を狙うもなにもない。

そしてここに期待する人達は、はっきりと現実を見ていない。

まるで熱にうなされた人たちが一縷の望みを託して民主党に入れたのと大差がない。

それがどうなったかというのは明らかになっているし、財源がない限り夢物語はただの夢でしかない。

れいわを応援する人達は、全有権者の2%ちょいしか得票していない現実を見なければ、社民党と同じ道を歩むことになるであろう。

ま、絶対に彼らを応援することはないと思うがね。

特に福島をDisったことに、軽んじたことを絶対に許すことはないから。

それにしても参議院でしか通用しない統一候補がここまで失敗するとは思いませんでした。

あれだけやって一人区での野党勝利が10というのは、間違いなく野党に投じた有権者としては納得のいくものではないでしょう。

ただし、個人的に考えるのは無所属と称した共産党員がいることそのものが問題であり、共産党という名前は嫌われるから統一候補の場合は無所属という衣をまとおうという魂胆は、結果として有権者には嫌がられたということなのかもしれません。

まあそれでも四つ勝てば彼らは成果とでもいうのでしょうが。

とにかく今回の衆議院選挙は、何も変わらないただそれだけの印象でしかありません。